私は、3年生前期の地域マネジメント実習で、くらしのたねに行かせていただきました。
くらしのたねは、岡山市の北長瀬にあるミナモト建築工房さんの一階スペースが主な活動場所となっており、地域交流会やイベントを企画・開催して地域と人をつなぐ活動を行っています。
私と友清さんの2名の実習では、くらしのたねやミナモト建築工房のイベントへの参加やPRなどもありましたが、自分たちの活動報告や成果を社内発表するために、一人一人が研究テーマを決めて、それについて調査を行いました。
テーマを決めるにあたって最初は、なんとなく地域の魅力を発信していきたいと考えていましたが、青江社長と話し合う中で、”自分らしさ“を出してみてはどうかという話になりました。
その時に、ミナモト建築工房で取り組んでいたコンポストの活用実験の話があり、実家でもコンポストを取り入れていた私は、体験したことがあるからこそ、”自分らしさ“を出しながら活動できるのではないかと考えました。そうして、私の実習の研究テーマはコンポストに決まりました。
ところで皆さんはコンポストという言葉をご存じですか?
コンポストとは堆肥を作る容器のことを言いますが、中々ピンとこないと思います。祖父母の家や近所の畑で緑や灰色の大きな容器を見たことはないでしょうか。コンポストには、様々な形や大きさ、種類がありますが代表的なものは畑によく設置されているプラスチック型の物だと思います。
では、なぜコンポストがミナモト建築工房に設置されているのでしょうか。
ミナモト建築工房では、北長瀬駅の前に整備された西部総合公園(仮称)のパークマネジメントの計画の一環として、公園に農園を作ることを掲げています。公園にコンポストを設置して、地域の人が持ち寄った生ごみで堆肥を作り、できた堆肥は農園に活用したり、販売したりすることを目標としています。そのための準備として、実際に会社にコンポストを設置して実験を行っています。
私の実習では、最初はインターネットで調査して得た情報を元にコンポストの実験を行っていました。そして、実習の中で西部総合公園(仮称)の農園プロジェクトの公開ミーティングへの参加やパーマカルチャーデザイナーの四井さんにお話しを伺う機会があり、より深く知ることができました。
特に四井さんはパークマネジメントに関わりながら、実際に自身の家庭でもコンポストを取り入れている方でした。具体的にどうすればいいのか、改善点などを詳しく教えてくださり、コンポスト実験に活かすことができました。
そして、この実験と並行して、地域でコンポストを取り入れている方々へのインタビューを行いました。コンポストを取り入れている方は年配の方が多く、様々なお話を聞くことができました。
コンポストについてのお話や、出来た堆肥で作った野菜は美味しいと言った内容だけではなく、農業が生きがいになっているという人や、工夫して野菜を育てることが楽しい、出来た野菜を近所の方に配ると喜ばれたり、褒められたりするのが嬉しいという人がいました。
楽しそうに話してくださり聞いている私も幸せな気持ちになりました。インタビューで素敵なお話をたくさん聞かせて頂いたので、これを何かしらの形で様々な人にも広めたいと感じ、この内容をコラムにしました。作成したコラムを文末のサイトで紹介させていただいています。興味のある方はご覧ください
実習の最後に社内発表を行いました。プレゼンではパワーポイントを活用して、自分なりの言葉で自らのテーマと実習を通して感じたこと、得たことについて発表できたと思います。
発表後に社長やくらしのたねのスタッフの方から感想を聞かせて頂きました。その中で「あなたらしさのある内容と発表だった」と言っていただいたことが本当に嬉しかったです。正直、実習前はちゃんとできるのか不安でしたが、実習の中でいろんな方と関わり、自分で行動して、何かを成し遂げることで自分自身も成長できたと感じました。
また、コロナ禍の中で実習を無事終えられたのも、ミナモト建築工房の方やくらしのたねのスタッフの方など多くの方の協力があったからこそだと感じます。
特にくらしのたねのスタッフの方には実習以外にも様々なアドバイスをいただきました。残念ながら予定されていたイベントはコロナの影響で中止となってしまいましたが、準備してきた期間や活動は必ず今後に生かされると思っています。私自身もまた機会があれば力になれればと思います。
コラム:コンポストに取り組む人々
https://www.canva.com/design/DAEg3t6DX7M/FZvS1TasX1CHGb4BkLlEWw/edit
文責:栗栖(3年生)
コメント
コメントを投稿