スキップしてメイン コンテンツに移動

SDGsをテーマにした出前講義

 地域マネジメント学部で、環境論や環境政策論などを教えている白井といいます。私は講義の中で、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)をとりあげるようにしています。

 最近は、SDGsをテーマにした出前講義を、高校でさせていただくことが増えてきました。高校生を対象に次のような講義をさせていただいています。


授業1:将来の職業を通じて、SDGsにどう貢献するかを考える

 授業の事前に、SDGsのことを解説する動画を見てもらい、そのうえで、自分が希望する将来の職業が、SDGsのどのようなゴールと関連するか、さらにより多くのSDGsに貢献できるように、どのような工夫を行うかを考えて、レポートを提出してもらいました。

 提出されたレポートを読ませていただき、8人を選び、授業でレポートの内容を発表してもらいました。さらに、それを踏まえて、SDGsを達成するうえで重要な点をお話する授業を行いました。


授業2:自分の関心問題と気候変動との関連を考える

 SDGsを理解し、実践していくためには、目標とするゴールはつながっていることを捉えたり、異なるゴールに共通する“根っこ”の問題があることを知ることが大切です。

 私の大学の講義では、①あなたの関心問題は何ですか、②その関心問題と気候変動の問題がどのようにつながっていますか、③その関心問題と気候変動の根っこにはどのような問題が隠されていますか、という問いをたて、その答えを考えてもらっています。

 高校での模擬講義でも、大学の講義と同じような問いかけをさせていただき、考えてもらいました。


授業3:SDGsの視点からみた地域の課題(講演形式)

 SDGsは多様なテーマを含んでおり、SDGsを参考にして、探求学習等での活動テーマを決めていくことができます。例えば、SDGsの17のゴールの内容は、地球全体や開発途上国におけるグローバルな課題が多く示されており、地域において取り組むべき国際的な問題を考える際に参考になります。

 また、SDGsの17のゴールに対応する地域内の課題(ローカルな課題)を考え、その地域内の課題への取組みを考えることも重要です。では、SDGsの視点からみた岡山の課題ななんでしょうか。都道府県別のデータ等を用いて、お話をさせていただいています。


 他にも、SDGsを活かした地域活性化の事例のお話、SDGsにいう「誰も取り残されない」とはどういうことなのかを考えるワークショップ等も行うことができます。SDGs関連の出前講義のご要望があれば、相談してください。


 問い合わせは、白井信雄(地域マネジメント学部 教授)まで、nshiraiアット(@)sguc.ac.jp、あるいは大学の代表電話にて。










文責:白井(教員)


コメント

このブログの人気の投稿

大学から始めた部活動:うらじゃ「陽輝」

 私は、大学生になって、うらじゃ部「陽輝」に所属しました。うらじゃとは、27年前、温羅(うら)の伝説から生まれた祭りです。岡山の地域・文化・歴史に根ざし、市民参加型の祭という特徴があります。  私は、岡山県倉敷市出身ですが、うらじゃをしたことも見たこともありませんでした。地域マネジメント学科に所属しているのに、自分の住んでいるところことを知らないなぁと思いました。  入学してから気になり始め、部見学もせずに入部届を出しました。今思えば、なかなかにすごいことをしてしまったなと思います。  うらじゃ部「陽輝」は5人で活動しています。他の団体に比べて人数は少ないですが、頑張って活動しています。毎年、倉敷よさこいや奉還町商店街で行われるイベントのエコナイトなどに参加しています。 写真:奉還町エコナイトでの演舞  しかし、2020年度はコロナウイルスの影響でイベント参加が難しかったです。そのため、中止されたイベントが多くあったため、2020年度に参加したイベントは、学園祭と部長会主催のクリスマス会だけでした。また、2019年11月に開催予定だったアオハル祭が2021の夏に延期されたため、それに向けての練習を行う予定です。  うらじゃ部に所属したことによって、私自身が変わったところがあります。  一つ目は、人見知りが少なくなったことです。私は人見知りが激しく、自分から話すということがとても苦手でした。しかし、うらじゃを通して積極的に人に関わることが増えたため、始める前ほどの苦手意識が少なくなりました。  二つ目は、人前に出ることが平気になりました。今までは発表の場では失敗することを恐れていました。しかし、うらじゃは楽しむことが大切なため、失敗してもまわりの人が楽しめるようにしています。 写真:奉還町エコナイトでの記念撮影 注)この原稿は2021年3月に作成したものです。 文責:難波(3年生)

地域マネジメント学部のブログを始めました。

山陽学園大学の地域マネジメント学部は、2018年4月に開設されました。 地域に出かけながら、たくさんの経験をしています。 写真は、学生のスマホ写真をレイアウトというソフトで編集したものです。 これから、山陽学園大学地域マネジメント学部の広報係が中心となって、学部の日々の様子を発信していきます。 楽しんで、ご覧ください。 文責: 白井信雄(教授)

池田動物園プロジェクトの紹介

こんにちは! 今回は、地域マネジメント学部の1・2年生が参加している 「池田動物園の魅力引きだしプロジェクト」について、少し紹介したいと思います! まず、池田動物園は、皆さん知っているでしょうか? 池田動物園は岡山県にある唯一の動物園です。 池田動物園は、 生き物との関わりを学ぶ上で、重要な教育施設として価値があります。 そして、 スタッフによる展示上の工夫やイベント等のソフト面での創意工夫が活発な動物園です。 そんな池田動物園の経営に貢献するため、ソフト面での取り組みを支援し、動物園の魅力を伝えるということを目的に、私たち地域マネジメント生の一部が集まりできたのが、 この「池田動物園の魅力引きだしプロジェクト」なのです!   岡山市の事業である「学生イノベーションチャレンジ推進プロジェクト」に参加し、活動をしています。 プロジェクトの実施内容は、次の3つです。   ① 飼育員さんインタビュー   ② 動物総選挙   ③ パンフレットづくり   ① と ② に関しては、既に終了しました。 インタビューについては、動物園の良さ、動物たちの見所等を実際に飼育員さんに聞き、 総選挙は、インタビューの結果を元に部門やエントリーする動物を決め、先月の上旬に動物園内で開催しました。 パンフレットづくりについては、 ① と ② の 結果を元に、ただいま話し合い中です。 また 次回に、パンフレットの進捗状況をお伝えできればと、思っています。 さて、ここまで池田動物園の魅力引きだしプロジェクトについて、簡単ですが説明させていただきました。 最後に、 先月、開催した、動物総選挙の様子を紹介して、今回のブログを終わりたいと思います! 総選挙の部門は、2つ。 『見所部門』と『エンリッチメント部門』です。 エンリッチメントとは、飼育環境に工夫を加えて、動物の幸福な暮らしを実現させることを言い、池田動物園は、そのエンリッチメントの工夫を様々な動物にしています。 『見所部門』のエントリーナンバーは以下の6つ。  ① 岩山を駆け上がる鹿  ② 野生と同じ仕草をする瞬間のフラミンゴ  ③...

インターンシィップ報告:美作市上山地区での5日間

  みなさん、こんにちは!地域マネジメント学部3年の栗栖です。今回は、私が去年の9月にインターンシップでお世話になった上山地区について、書きます。  上山地区は岡山県北東部に位置する美作市の南に位置します。岡山市内からは車で約1時間程とそれほど遠くない距離ですが、実際に訪れてみると、標高が高くて、里山に囲まれた棚田が広がる、その景色は、普段住んでいる所とは全くの別世界のように感じました。  私たちの活動を見守ってくださった水柿大地さんは、大学時代に東京の大学から上山地区にバスで通いながら、棚田再生などのプロジェクトを率先して行い、地域おこし協力隊として上山地区に関わり、大学を卒業後に上山集楽へ移住してきたそうです。水柿さんは自らの経験などを著書されているので気になる方はぜひ読んでみて下さい!(原稿の最後に紹介してます)。  今回の上山地区でのインターンシップには、私と福井さんの2人で参加させていただきました。私達は、5泊6日の間で、主に農作業やキャンプ場での薪割り、ゲストハウスの掃除など地区内のさまざまな方々の活動を一緒に体験させていただきました。  活動を通じて、上山地区に移住してきた方々と、ご一緒させていただきました。移住してきた方々は、比較的若い世代が多く、何かに挑戦している人が多いように感じました。  宿泊させていただいた「ひさこい邸」は地域おこし協力隊として移住されてきたお二人が自分達で建てたもの。今後はゲストハウスとして活用されるそうです。お二人ともとてもパワフルでアクティブな方で、お話を聞いたり、一緒に活動するのがとても楽しかったです。  インターンの中で、上山地区の近くの温泉に行ったり、地域の人とたこ焼きパーティーやカレー作りなどの交流も多くありました。その中で移住者や色々な方のお話を聞くことができました。  最終日は、上山地区の「古民家カフェいちょう庵」さんで、白井先生にも来ていただき、6日間の振り返りを行いました。  一日一日がとても濃くて、あっという間の6日間でした。私はこのインターンシップで得たものは非常に大きいものでした。  さまざまな経験をしてきた方々や何かに挑戦している人々のお話を聞いていると、今までの価値観が覆されるとともに、私が生きてきた世界はまだまだ小さいなと感じました。  さまざまなインターンがあると思いますが、私は上山地区での...

地域マネジメント学部の教員紹介:澤俊晴先生

こんにちは!  前回に引き続き『地域マネジメント学部の教員紹介』をしていきます!   今回紹介する教員は 澤 俊晴(さわ としはる)准教授 です。  写真:地域財政論の講義中に  講義では、[自治体概論、地方法務論、地域財政論、法学、地域実践 I (入門)、地域実践 II 、地域実践 III 、地域実践 IV 、卒業研究基礎、卒業研究 I 、卒業研究 II ]を教えていただいています。  地域実践では、学生が考えたことに対して、理論的なアドバイスをしてくれ、更に良いものができるように手助けをしてくれます。    講義は、法律なので、とっっっっても難しいですが、実際の事例を含めた講義やエピソード、時には映像も見て、分かりやすく教えてくれます。    また、元広島県職員ということで、公務員試験対策を行ってくれたり、公務員を目指している人は必ずお世話になっています。公務員を目指す学生からは、身近に公務員をよく知っている人がいて心強いと聞きました。    在学生から見て、澤先生は、お父さんような存在です。    「今日、体調悪い?」「最近、疲れてるね」と聞かれた学生を、何度も見たことがあります。  それほど、学生を見ていて親身になってくれているので、話しやすく大学生活の相談も聞いて貰っています。しかし、時には気を引き締めてくれる。厳しくもあり、優しくもあり。  オープンキャンパスでは、しっかりしていて、ニコニコ笑顔の地域マネジメント学部のお父さんが必ず居るのでに、会いに来てください! 文責:二瓶(2年生)